梅雨と胃腸

 雨降りの朝はなんとなくだるい感じがしませんか?

 からだを観察すると、前腕、足のすね、腰などにだるさがあり、全身に及んでいるようです。

 原因は、湿気が胃や腸に影響を与え、だるさとして感じているのです。

 前腕部には、大腸、小腸の経絡が、足には、胃、大腸、小腸や膀胱の経絡、腰には腎、膀胱、胃など、水を管理する経絡が通っています。

 九州では、大雨による崖崩れや川の氾濫により、多くの家屋が流されました。人のからだの中では、胃腸の働きが湿気のために弱り、正常な水分調整が滞ります。時には、水分調整不良のため下痢ということに。
からだのだるみは、胃腸がしんどいと悲鳴を上げている状態です。食中毒は、ものが腐敗しやすい上に、弱った胃腸と相乗効果により起ります。生ものはひかえなさいと言われていましたね。

 手足やからだがだるい時には、消化の良いものを食べましょう。食欲が無い時は、梅干や、たくあん、納豆、味噌汁などの発酵食品を食べて胃腸を休ませましょう。温かいお鍋なども良いかも知れません。生姜やにんにくを少し加えると、胃腸のまわりの湿気が飛ばされ手足のだるさが軽くなります。

 梅雨の仕上げは、湿熱の暑さ。のどがかわきます。しっかり水分を摂りたい人は小豆茶、コーン茶、プチトマトや、胡瓜、すいか。

 
 時には、からだを動かして、大汗をかいてください。手足はスムーズに動くようになります。胃腸の消化能力がもどったサインです。