長夏(ちょうか)

 気温37度は無くなりました。炎天下も無くなりました。

 これでめでたく秋にはなった訳ではありません。夏の暑気(しょき)は終わり、長夏(ちょうか)つまり湿気(しっき)の始まりです。真夏ほど汗は出ないのに、同じように水分を補給していると、腸に水がたまりからだがむくみます。何となくだるい、しんどいということに。気温が30度に上がり、37度の頃のように水分を多量にを摂ってしまえば、夏ばての完成です。

 なつめは、溜まっている腸の水分を代謝して捨ててくれます。ぶどうや梨、きゅうりは利尿、ゴーヤは暑さを和らげ、食欲が無ければ、梅干を。

 秋雨前線が活発になれば、この上に、梅雨の養生を加えます。灼熱の大地が冷めやらぬ間に起きる天地の情報をしっかりキャッチすることが不老長生の道でもあります。

 はり治療は、毎日の天候や予報の収集から、その日その時の治療が決まります。その上に個体差、ストレス具合などたくさんの情報を加味しなければなりません。

 天高く馬肥える秋まであと一息。
 
 今度は、湿気が無くなり空気がぐーと引き締まるのです。

タイトルとURLをコピーしました