豊かな時間(中の島香雪美術館)

 中の島香雪美術館へ行きました。「茶の湯の器と書画」展。
 新型コロナウイルス感染予防のため、体温計測と住所、名前を書いて館内に。なんと係員以外わたし一人という幸運。
 
 小物(茶入れ)をつらつら見て、大物の水指し、景徳鎮のオオマレモノの茶碗に見入ったり。土をこねて器を作るのが当たり前の中で、割れてなくなる危うさを常に意識されながら、時を越えてこの場所に置かれている、不思議な感じがしました。プラスチックが海にまで流れて、海洋汚染が深刻。崩れない、軽い、どんな形でも作れる、百均に行けば何でも手に入れることが出来る現代、この古きよき物が陳列されているギャップを考えました。百均巡りが趣味という自分の娘には、ここに来て楽しむチョイスが無いのだと思うと少し寂しいです。
 
 お腹がいっぱいになる訳ではありません。茶の湯の器を見て健康になる訳でもありません。

 自分にとって豊かな時間と色彩にあふれた空間がそこにあるというだけのことなのです。広い館内、(後でもう一人来られた)気に入った器を見つけては、製作年代とその時代に思いを馳せました。

 滞在時間、一時間半ほど。仕事のこと、コロナのことすべて忘れていました。
 
 帰りは、天王寺まで歩いて帰ったので、大汗をかいて疲れました。豊かな思いが覚めないうちに書き残しておこうと思いました。