玉手箱を開けると白い煙が立ち込め、浦島太郎の姿はたちまち白いひげを生やしたお爺さんになりました。みなさんがよく知っている浦島太郎のお話。
後日談が御伽草子の中にありました。
浦島太郎は、後に鶴になり大空を飛び、亀に姿を変えた竜宮城の乙姫と出会いいつまでも仲睦まじく暮らしたそうです。鶴は千年、亀は万年。長寿の象徴とされています。めでたしめでたし。
さて旧暦では、今年は2月1日の旧正月、3日の節分、4日の立春と進み、旧暦生活の一年が始まります。
美しい玉手箱の中から、季節に合わせて一つずつ古から伝わる生活の養生のお話をしていこうと思います。
東洋医学の究極の目標は、不老長生。そのヒントが養生の中にたくさん含まれています。長年鍼灸治療を行う中、実際に応用したり、患者さんにアドバイスしたり、効果を実感したものを数多く取り上げてみました。