立秋から梅雨?

 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

 立秋というと、古今和歌集のこの歌を思い出します。台風が去った今日、風が通る窓辺に秋の風が吹いていることに気づきました。

 外はまだまだ灼熱、熱中症警戒注意報は毎日のように出され、乾くのどを潤しています。
 
 立秋からいく日もたたないうちに梅雨に逆戻りです。

 前線の影響により西日本から東日本にかけて広い範囲にわたって大雨。一週間降り続いています。毎日何処かで大雨洪水警報が出されています。

 洗濯物は乾かないしジメジメ湿気。身体はだるいし、消化は悪いので食べたものが下りない。35度以上の猛暑日からの激変は身体にこたえます。

 頭を梅雨モードに変えましょう。

 身体から汗がそれほど出なくなるので、小豆、小豆茶、とうもろこし、コーン茶、ニンニクや生姜で味付けをする、消化の良い物を食べる、黄色い服を着る。

 先日の鍼治療でそのことを患者さんにお伝えすると、すっかり忘れていたと言われました。私は、猛暑での軽やかな鍼治療が、雨の湿気により、身体の気の動きが悪くなるのがわかりました。そのため、頭の切替えを余儀なくされたのです。

 梅雨のような天気はあと一週間続きそうです。湿度は高いのですが、温度は30度まで下がりました。ドライを入れると快適です。これがまた猛暑日に戻ると暑さがひとしおこたえそうです。

 天気は変えることができません。人は、養生と言う知恵でそれを乗り切っていくものです。