天地

 空を見上げると、果てしなく青いですね。荘子の逍遥遊篇に出ている大鵬と言う鳥は、大空から地表を見下ろすと、やはり青々として見えるだろうと言っています。 

 飛行機に乗って窓から外を見ると、雲の上からこの青が見えました。大鵬が見ることが出来る青を思い浮かべられた瞬間でした。天はどこまでも果てしないもの、宇宙を超えて行くのかもしれません。

 古代の人は、この天に大地の地、足下の地表を対にしました。

 果てしなく見える青色、青い地球、地軸が傾き、太陽を一周するに約365日かかります。太陽との距離により北半球に住む中国や日本には春夏秋冬の四季が生まれます。 

 地におけるさまざまな営み、そこで暮らす人々の小賢しい争いもただ大鵬が空から見えるのは天の青一色。

 コロナ禍の中での暗いニュースが多いこの頃です。大鵬のように、地球から宇宙規模で果てしない天の青を想像してみませんか?